畳のお手入れ方法

ご使用前の注意

1.新しい畳表(イ草)には、変色を防ぐために、白土による泥染め加工が施してあります。
※カビ・汚れではありません
ご使用になられる前に必ず乾いたタオル等で、衣服等につかなくなるまでから拭きをしてください。
※洗剤・化学薬品等の使用、及び水拭きは行わないで下さい。畳が変色する場合があります。

2.新しい畳表には、時に折り目が目に付きますが、地厚なものほど出がちです。
又、施工上小さな針穴が残る場合もありますが、これらの折り目や針穴はイ草に空気が通ることにより自然に消えます。

3.畳表や畳べりは、並び方により光の受け方が変わると色が違うように見える事があります。

必ず守ってください

1.畳の上のじゅうたんやカーペットの重ね敷きは避けましょう。
ホコリがたまりやすくダニが発生しやすくなります。
2.晴天の日には、こまめに窓を開けて室内に風を通してください。
室内に空気が滞留しますと畳が湿気を吸収して湿度が30%も上昇し、畳にカビが発生したりダニや虫が出たりする場合があります。
3.畳に水分は、禁物です。水分を多く含んだ雑巾での拭き掃除はやめてください。
また、加湿器等の過剰使用は避けてください。
4.掃除はこまめにしてください。畳が長持ちしますし、ダニの発生を予防します。
5.畳の上で犬猫等のペットを飼うことや植物等を置くことは避けてください。
ダニやカビ、その他の害虫の発生要因になることがありますので特に注意してください。
6.畳の上に灯油などの石油類や薬品類をこぼした場合、畳が変形することがありますので、充分ご注意ください。

日頃のお手入れ

お掃除掃除機は、畳の目にそって静かにゆっくりとかけましょう。
雑巾がけは、から拭きが原則。
どうしても汚れが取れないときは、固く絞った雑巾を使ってください。畳干しできれば、春と秋の年2回畳を干すのが理想です。
晴天の日に畳の裏をお日様に向けて、4~5時間干し、よくホコリをたたき出してください。
マンション等では、ベランダにたてかけてください。
畳干しで畳を上げるときには、必ず目印をつけておいて下さい。
場所や向きが変わると畳が入りませんのでご注意下さい。
干す場所がない場合は、空き缶などで畳を少し床から離して数時間持ち上げておくだけでも風通しがよくなります。換気最近の住宅は気密性と保湿性が高く、畳に湿気がたまりやすいようです。
晴れた日には、こまめな換気を心がけてください。
梅雨時などには、除湿機で湿気を取るのも効果的です。

困った時の対処法

畳にカビがはえてしまったら
畳を上げて裏を充分に日光に干します。表も陰干しにして表面のカビを乾燥させて、ブラシでていねいに取り除きます。その後、畳の目にそって何度も掃除機をかけます。もうひとつは消毒用アルコールで除去する方法です。まず、窓をあけて換気を充分にした上で、アルコールをきれいな布に染み込ませて拭き取ります。あとは、充分に風を通します。

畳にダニが発生したら

掃除の回数を増やしたり、自然通気に心掛けてください。
事前に防虫シートを活用すると、ダニの発生を抑えられます。

赤ちゃん・ペットのオシッコ

塩、小麦粉、ベビーパウダーのいずれかをすぐに降りかけ、水分を充分に吸い取らせてから掃除機をかけます。その後、お湯で濡らした雑巾を固く絞って拭きます。後は、乾拭きをして風通しを良くしておきます。

畳べりが汚れてしまった

歯ブラシに洗剤をかけて、軽くこすってから、お湯で拭き取ります。

家具の跡がついてしまった

凹んだ所に適度に霧吹きして、濡れタオルを当ててアイロンをかけます。

カビとダニの予防

カビの予防

第一には、風通しをよくすること。つまり畳を湿気させないことです。湿度の高い時期には、除湿機で湿気を取るのもたいへん効果的です。
第二には、こまめに掃除をすることです。また、どうしてもカビが生えるときは、畳表用の防カビ剤を使う方法もあります。

ダニの予防

ダニの繁殖する条件として、次の3つがあります。
1.適度な温度(20~30℃)、湿度(60~80%)があること。
2.餌(カビ、フケ、アカ、食べこぼし等)が豊富にあること。
3.産卵場所があること。
どの条件が欠けてもダニは生きていくことができません。
予防策は、この条件を取り除く事になります。
1.除湿 室内に風を通すか、除湿機を使う。
2.掃除 こまめに掃除機をかける。1㎡あたり3分以上、朝夕2回掃除。
3.カビの予防。
4.産卵場所をなくす。 畳の上にじゅうたんを敷かない。
畳床を化学製品にする。
防虫紙を使う。
※防虫紙による予防は、効果的ですが、あくまで薬品を使用しているので、小さなお子様等には注意してください。

ダニはどの家庭にも生息しています。とにかく、増やさないように心がけることが一番の方法です。